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自然由来のバニラ香料が開発される

バニラ香料というのは、植物のバニラの種から作られる香料です。アイスクリームなどにはなくてはならない香料の一つです。

原産地が少なく、生産も限られていました。

このバニラ香料を、バニラビーンズ以外の自然由来の原料から作ることに味の素が成功し、生産・販売を始めることになりました。

味の素は、長谷川香料と共同で糖類を発酵させて作るバニラ香料の工業化試験に成功し、大量生産の目途がつきました。

2017年中に生産ラインを整備し、国内外の食品・飲料メーカー向けにサンプル出荷を始める予定です。

味の素はアミノ酸発酵技術のノウハウを持っていますが、これを香料の製造工程に使います。この技術を使ったナチュラルフレーバーの生産は世界で初めてです。

今回両社が開発した製法では糖類を原料としてバニラ香料を製造します。糖類は安定して調達できるため、香料の価格を安定できます。

ナチュラルフレーバーは欧米を中心に人気が高く、化学品を原料とする人工香料から置き換わり始めています。まず欧米市場を中心にメーカー向けの販売を始める予定です。

バニラの香りの元の製造法は?

アイスクリームは大好きです。特にバニラ味のアイスクリームには目がありません。

このバニラ味、バニラという植物の種から作られるということをおぼろげに知っていましたが、どういう工程で作られるかは知りませんでした。

バニラはアフリカなどの熱帯地方で栽培されています。特にマダガスカル、ウガンダのバニラが良いとされています。

他の植物に絡んで育つのですが、受粉は人間がやらないといけないという、他の植物と人の手がないと育たない。しかも病虫害に弱いという極めて手のかかる栽培植物です。

しかも、そのままでは青臭いだけで香りどころではありません。種の入っている鞘をボイルして中身を広げ、何度も並べ直しながら3カ月もかけて乾燥・熟成させて初めてあの甘い香りが出るのです。
香りの素はバニリンという物質です。この物質はバニラだけではなく自然界に非常に多く存在する物質なのです。

その証拠に、バニリンの多くは製紙会社が紙を作った後に残る廃物から作られているそうです。

世界中のバニラアイスクリームの需要にバニラビーンズだけで応えられるわけがありませんね。納得しました。

味の素が開発したバニラ香料の製法は、糖類を発酵させて作るのでより自然に近い原料を使うので、欧米の人には受け入れられるかもしれません。

 

 

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