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国産ソバの生産減少 新そばが出せないお店も出てくる?

サラリーマンのランチの重要なメニューのソバ。その80%が輸入されているのですから、国産ソバは貴重です。国産の新ソバは薫り高く味も抜群ですね。

ところがこのソバ粉の原料となる国産ソバの生産が減少しました。主産地の北海道で全国の40%以上を生産していますが、昨年の台風で大幅な減産になっているほか、各地でも天候不順で不作が続いています。

国産の新ソバのファンにはつらい春になりそうです。

 

ソバ粉の原料となる国産玄ソバの生産が減少した。主産地の北海道が台風に見舞われたのを始め、各地の天候不順が響き2016年産は15年産比18%減になった。

北海道産は収穫前に契約した分で大半が消化されたもよう。新物の出回りがほとんどみられず、「国産」の看板を掛けられないそば店もある。

中国産が北海道産の穴埋めをする(内モンゴル自治区のソバ畑)

中国産が北海道産の穴埋めをする(内モンゴル自治区のソバ畑)

 農林水産省が14日、発表した16年産の玄ソバ収穫量は2万8500トンだった。15年産より6300トン少ない。

農水省が全国調査を始めた10年以降で、最も少なくなった。「ソバの生育期間である夏場の多雨や台風が影響した」(農水省生産流通消費統計課)

 北海道は8月下旬に台風が直撃。15年と比べて23%少ない1万2300トンだった。

夏の種まきシーズンに長雨を被った宮崎など九州地方も不作が目立った。

 北海道旭川市のソバ農家、北邑英勝さんは「ソバは水に弱い。風よりも雨の多さが(生産減に)響いた」と話す。旭川市では台風で河川が決壊、ソバ畑が水没する被害もあった。

 本来、秋以降に流通するはずの北海道の新ソバはほとんど取引がない。

春以降の作付け前後で大手製粉会社など大口需要家が事前に結ぶ契約については必要量を確保できたものの、「(随時売買できる)品物がない」(ソバ商社)。千葉市にあるそば店の男性店主は「結局、『国産新そば』の店頭張り出しはしなかった」と話す。

 消費が弱くなり、需要期だった16年末も「期待ほどではなかった」とソバ商社の担当者。

その結果、国産の不足分は輸入品で穴埋めできた。特に豊作だった米国産は16年の輸入量が2万1815トンで15年比23%増加した。中国からも高水準の輸入が続く。

 輸入品の卸価格は米国産が45キロ6300~6800円。春に価格を決定するため年間を通じて価格は変動しない。

中国産は生産量が伸びて15年産より1千円ほど安い5千~6千円になっている。

 ソバ商社の担当者は「(北海道産は)産地がまだ抱えている可能性がある」と指摘する。

値上がり期待から、ぎりぎりまで出荷を待ち、春の需要期に放出されるかもしれないという。

そばというとわが国の固有の食材料と思いがちですが、固有なのは食べ方であって、そばは世界各地で、実にさまざまの料理に用いられ、食べられています。
ロシアやウクライナではカーシャといわれるそば粥やパンケーキの、インドやネパールではロティの、チャパティやナンの、フランスではガレットの、それぞれ材料として使われています。

輸入先は中国が多く、ほかアメリカ、カナダによって、そばの全輸入量の98%を賄っています。残り2%は、その年々において、オーストラリア、ニュージーランド、ミャンマー、モンゴル、ロシア、ブラジル、ウクライナ、ラトビアのいずれかの国から輸入しています。

中国では世界の65%のソバを生産しています。また、ソバ粉を使った料理もあります。

 

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