完全養殖の魚種広がる ニッスイマダコの完全養殖目指す

      2017/06/14

 

 

天然資源に頼らない完全養殖のすそ野が広がっています。日本水産は2020年にも完全養殖したマダコの出荷を目指しています。マルハニチロもカンパチ完全養殖の事業化に向けた取り組みを始めています。

世界的に水産物の需要が高まる中、養殖の生産量は伸びており、各社は安定供給できる体制の構築を急いでいます。

 

日本水産はこのほど、大分県佐伯市の研究センターで完全養殖マダコのふ化に成功しました。人工授精から育てた親が産んだ卵で、約14万匹のふ化を確認しました。
今後は生育段階の研究に取り組み、早ければ2020年にも国内の小売店や外食向けに出荷できるそうです。

完全養殖というのは人工授精させた卵から育てた成魚を親とし、その親同士から生まれた卵をふ化・生育します。マダコはふ化後約30日の生存率が低く、完全養殖の技術が確立されていませんでした。日本水産はマダコの生育に適した餌となる水生生物を特定し、完全養殖の体制を整えました。

 

マルハニチロは2018年春に鹿児島県さつま市で約5億円を投じて、カンパチのふ化場を新設します。現在は中国から輸入した稚魚を育てて出荷していますが、ふ化段階から国内で手掛ける体制とします。出荷能力は年30万匹を見込んでいます。

ふ化場を設けることで将来はカンパチと同様に、稚魚を輸入するブリでも新設するふ化場を活用して国内養殖に切り替える計画です。

完全養殖は天然の稚魚に頼る従来の養殖に比べて、供給量を安定できます。世界的に水産物の需要が高まって来ていて、各社は養殖技術の向上で安定供給につなげようとしています。

 

世界の胃袋拡大、増える養殖

人口増加や新興国経済の伸長などを背景にして「世界の胃袋」は拡大しています。世界の天然物の漁獲量は2010年代に入ってから9000万トン前後で推移し、需要の伸びに対応できていない状態です。天然物の水産物に頼り続けると水産資源が枯渇する懸念もあり、養殖の供給量が増加しています。

2015年の世界全体の養殖生産量は1億601万トンで、5年前と比べると4割増えています。背景には新興国の需要増があります。

太平洋のクロマグロのように乱獲で資源の枯渇が深刻化しているものもあります。天然資源を傷つけない完全養殖技術への期待は大きなものがあります。

これまで養殖はブリなど一部の魚種に限られていましたが、マダコのどに養殖の種類が広がれば国内市場の需要喚起にもつながります。

 

 

現在行われている養殖は、天然物の稚魚を捕獲して育てる方法だということを改めて知りました。
ということは天然物の稚魚が少なくなれば、水産資源の枯渇につながるということです。
最近はクロマグロやウナギを卵から育てようという活動がよく新聞に掲載されます。水産資源の保護の観点で重要な取り組みだと思いました。

しかし、日本では少子高齢化と人口減で市場の拡大は望めません。世界の需要に日本の企業が応えるための重要な取り組みです。

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